ハーバリウムの作り方~花と光を楽しむ

ハーバリウムとは

ハーバリウムとは植物標本の意味です。もともと植物の品種など科学的に保存された押し花などの技法を用いた標本のことを指しますが、現在ではプリザーブドフラワーやドライフラワーを特別なオイルに漬けてガラス瓶に保存するインテリアを「ハーバリウム」と読んでいます。

ハーバリウムの作り方

こんにちは!植物生活編集部です。植物をもっと生活に取り入れてもらいたいという思いで、ニュースサイトを制作しています。日々、花や緑のニュースを提供していますが、いま、グングン人気が上がっているのが、ハーバリウムです。インスタグラムなどSNSでも大人気になっています。

今回は、東京・世田谷のお花屋さん「marmelo(マルメロ)」の小野寺千絵さんと、ハーバリウム作りをご紹介します。

インテリアに、ギフトに、その美しさ、きれいさから大人気のハーバリウムの作り方とポイントをご覧ください。

角瓶、丸瓶、アルミキャップ、コルクキャップなど様々なガラス瓶に合います。また、中に入れる花の素材感や色合い次第で、カラフルなバリエーションを生み出すことが可能です。
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(1)キャッチーな色合いのハーバリウム

今回は花材の特徴に合わせて、3つの異なるガラス瓶を使ったハーバリウムの作り方とポイントをご紹介します。必要な道具は、ハーバリウムオイル、ピンセット、花材とオイルを入れるガラス瓶です。

今回は小さな100ml角瓶を使った、色あざやかなハーバリウムを制作します。花材は、ドライフラワーを使います。
左のグリーンはタタリカ、右の赤いのはストロベリーフィールズです。

ガラス瓶は乾燥していることが重要なので、事前に乾燥させましょう。殺菌などしても、水滴などが残っているとそこからバイ菌が繁殖し、カビなどの原因になりますので要注意。

瓶の大きさに合わせて、花材を細かくカットしていきます。

ピンセットを使って交互に花材を入れていきます。

交互にいれることで、見映えも良くなり、また引っかかりが生まれるのでオイルを入れた後に素材が浮いてしまってバランスが悪くなるのを防ぐ効果もあります。

こんな感じを目指して入れましょう。

入れ終わったらハーバリウムオイルを入れていきます。ボトルの場合は専用の注ぎ口などを使うと入れやすくなります。(当店のハーバリウムオイル2Lに付属しています)

オイルを入れきると、花材から気泡がでますので、できるまでしばらく待ってキャップを閉めて完成です。(すぐにキャップを閉めても気泡は消えます)

ハーバリウムは、オイルですので、服などに付着するとシミなどになる場合がありますので、ギフトにして人に渡す場合や、インテリアでおく場合、液漏れが発生しないようにキャップなど十分に注意してください。きっちりとしまっていても、注意喚起などを促すことが重要です。

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(2)やさしい色合いと素材感を生かすハーバリウム

花材は、プリザーブドフラワーと、ドライフラワーを使います。
左はソフトライスフラワー(プリザーブド)、右上がポアプランツ(ドライ)、右下がスズラン(ドライ)です。スズランなどシーズン限定の花材もドライで入れれば、いつでも楽しめることができます。
高さ20cmほどの200ml角瓶です。

瓶の大きさに合わせて、花材を細かくカットしていきます。

ひとつひとつ長さを確認しながらカットしていきましょう。

長い瓶にあわせて、花材も単一にカットするのではなく、それぞれ長さを変え、短いものを下から入れていくと仕上がりがきれいになります。できあがりを想定して、花材の量と、カットする位置をあらかじめきめていくことがポイントです。

切り終えたら、順番に入れていきましょう。

ピンセットで、位置を調整したり、花材同士の引っ掛かりを調整しながら入れていきましょう。

入れ終わると、このような姿になります。

ハーバリウムオイルを入れていきます。

気泡がおおよそ消えたらキャップを閉めて完成です。ポアプランツとライスフラワーのマットな色合い、スズランの可憐さ表情に出るようなハーバリウムを目指しました。

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(3)まん丸ふわふわのハーバリウム

コルクキャップのポテッとした丸瓶を使った、花材のふわふわな質感を生かしたハーバリウムを制作します。
材料は、ドライフラワーのスモークツリーとアジサイです。

スモークツリーのふわふわ感を生かすように先端をカットします。また、アジサイもアクセントとなるように細かくカットしていきます。

瓶の中心にスモークツリーを置き、ピンセットを使い、引っかかるようにまわりにアジサイを散らしていきます。アンティークカラーのアジサイのグラデーションがスモークツリーの色とリピートしてきれいに重なります。

入れ終わると、このような姿になります。

ハーバリウムオイルを入れていきます。

コルクキャップを閉めた時にくっつかないくらいオイルを入れます。オイルを入れると、繊毛が際立ってみえるので、ふわふわ感を失いません。スモークツリーからすける紫色が全体の色合いを美しく見せます。

キャップをしめれば、透ける紫のトーンとふわふわな素材感のハーバリウムの完成です。
※コルクキャップは密閉性に劣るので、移動や、保存に十分に気をつけてください。

3つのハーバリウムを並べてみました。窓際やライトの近く等、光が当たる場所に置くと可愛さが倍増します!

いかがですか?作り方は簡単です。ポイントは、花の選び方や素材感の組み合わせかたですね。淡い色だけ、鮮やかな色だけ、ふわふわ素材だけ、というのもおもしろそうです。今回は、花材が浮かんでしまうことを防ぐために、それぞれの素材を交互にかませるように配置しましたが、わざと浮かせてしまうというのもありかもしれませんね。ぜひ、いろんなハーバリウムを作ってみてください。こんなに手軽でおもしろいから、人気が急上昇しているわけもわかりますね。ぜひ、オリジナルを作って、差を出してみましょう!

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この記事を書いた人

植物生活
「植物生活」とはフラワーアレンジメント、グリーン・ガーデン、花や植物を中心とした情報をお届けするメディアです。花や緑をもっと身近に感じるためのしっかりとした情報をお届けします。
https://shokubutsuseikatsu.jp/

この作品を作った人

marmelo 小野寺千絵
2014年9月、10年の花屋勤務を経て、京王井の頭線「池ノ上」駅に自店を開業。「暮らしに花を」をコンセプトに、生活に身近なお花屋さんをめざしています。
https://www.marmelo-flower.com/

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