菊(マム)類の高温期の変化について
菊類は高温の時期に色の抜け(退色)、花が小さくなる、花数が少なくなるなどの影響が出やすくなります。
これは気温の影響によるもので、品種によっても色の出方などは様々です。
変化の一例をご案内させていただきますので、高温期のご購入時のご参考になさってください。
その年の気温状況次第ですが、6月後半~10月初旬くらいまでは影響が出やすい時期です。
~重陽の節句 今と昔~
菊の旬、重陽の節句として親しまれてきた「旧暦9/9」は現代もその名残で新暦の9/9を重陽の節句と表されます。
ただし、新暦の現代と旧暦とは1か月ほど時期がずれていますので、本来の菊の旬は新暦においては10月初中旬ごろなのです。このため、現代における新暦9/9は、菊の旬とはまだ言い難く夏の影響を残していることが多い時期です。
花の小ささや発色が薄いなど、夏の暑さの中での影響はどうしても避けられない部分です。それでも古くからの伝統行事を味わうことや、夏から秋の季節の変化をいち早くお花で表現したいというご要望は多くはなどんやでも各種販売しております。菊のご購入にあたりましてはこのような季節特有の事情を念頭に入れていただきご利用をお願いしたいと思います。以下にご案内するような季節変化がでます。
また、近年続くの夏の長さにより、切り花の菊における旬、旧暦の9/9(新暦の10月)よりも更にあとになってきています。国内においては11月以降年末のお正月シーズンに向け、入荷量・品質共にちょうど旬を迎え、菊のもつ本来品質を楽しめる良い時期になります。
高温期のマムの退色(色抜け)の例
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オレンジ、ブロンズ系品種の例
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■高温期のサイズ変化、形
高温期は小さくなりやすく、横から見た形が半円状のことが多い。
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■高温期のスプレーマムの花数について
高温期はスプレーマムの花数も少なくなりやすいです。通常期で5~8輪が平均的なところ、
高温期は3~5輪程度と花数が少なくなる傾向にあります。(この数はあくまで平均です。品種によっては元々花数が多いものなどもあります)