生花を使ったコサージュの作り方 ミディ胡蝶蘭など

近藤先生より

よく、「このお花はこの方法ですか?」と聞かれる方もいますが、
ワイヤリングの方法やワイヤの太さは「絶対にこの方法!」と決まっているわけではないのです。

要はパーツにしたお花がグラグラしない、しっかりとしていればそれが適した方法といえます。

お花屋さんによってもいろいろとやり方はあると思います。ここでは一例のご紹介となります
あまりお花が温まらないように手早く作るのがポイントです!

材料

胡蝶蘭のコサージュ

日野洋蘭園のミディ胡蝶蘭 ウェディングプロムナード
・三宅花き園のアルストロ スポッティアプリコット
ミスカンサス 斑入り
イタリアンルスカス

ガーベラのコサージュ

ガーベラ
スプレーストック
レモンリーフ
ゲーラックス
クラスペディア

チューリップのコサージュ

チューリップ ケープランドギフト
フリージア
ミスカンサス 斑入り

ラナンキュラスのコサージュ

ラナンキュラス
ヘデラベリー
ゲーラックス
ハゴロモジャスミン(葉)
ミスカンサス 斑入り

作り方

ワイヤリングをする前のお花の準備

お花は茎で短く切ります。短い方が給水の面でも有利に。
茎があまり長いとワイヤリングしたパーツも太くなりカッコ悪くなるのでためらわず短くしてしまいましょう。

プチポイント★使う前のお花は水に浮かべておいてしっかり水を吸わせてあげましょう!

ミディ胡蝶蘭のワイヤリング

胡蝶蘭がコサージュにオススメいるのは、品の良さだけでなくその軽さ!
面のように咲いてるので、面積のわりに軽く作ることができます。
ショールのような薄い布地にも負担がかかりにくいですよ。

胡蝶蘭は花びらの枚数も少ないので、折れてしまうとやり直しできませんよ~
ゆっくり優しく間違った部分をひっかけないように注意です!
ワイヤリングに自信のない方は他のお花でワイヤリンングの練習をして見てくださいね。

さて・・

ワイヤー#24(もしくは#26)を半分に曲げて、U上にしたものを用意します。
先端のU時部分を1~1.5㎝程度下に折り曲げます。

折り曲げたU部分がお花の下になるような感じで 花びらの下に挿し入れます。

お花や茎に穴は空けていなません。ちょうど花びらの下を通してひっかけています。
色々な角度から見てみましょう

 正面から

 ナナメ下から 一番後ろのにある下2枚の花びらと正面にある花びら2枚の間にワイヤーが出ています。

 真横から

 真下から

ワイヤーを上に引っ張り、くいっと下に降ろします。
U部分がちょうどリップの付け根に引っかかる感じです。

 正面から。 ワイヤはほとんど目立ちません

 花の後ろから2本のワイヤーが出てくる状態

保水処理

 ワイヤーを茎と一体になるような感じで添えます

 

 茎とワイヤーを一緒にコットンを巻いてから水で濡らします。

 ワイヤーの上からフローラテープで巻いてパーツの出来上がり

給水処理をした花茎の足元から下は茎がないので曲げて使えます。
花首を短く切ってワイヤリングしてしまうとワイヤーだけの部分から下は形を整えやすくなります。

葉物のワイヤリング

ワイヤーの選び方のポイント

面の葉もの(アイビー)、柔らかい葉・・・ワイヤー#28

ゲーラックス、レモンリーフ、厚みのある葉・・・ワイヤー#26

★アイピーのワイヤリング

ワイヤーと茎を一緒にコットンで巻いてから水で濡らします。

 表から見た状態

 裏からみた状態

ワイヤーの上からフローラテープで巻けばパーツの出来上がり。

枝わかれのある小花、グリーンなどのワイヤリング

  • 茎の固さ、お花の重さに応じてワイヤーを使い分けます。
    小輪アルストロ・・・ワイヤー#26
  • イタリアンルスカス・・・ワイヤー#26
  • ハゴロモジャスミン スプレーストック、フリージア・・・ワイヤー#24

枝分れの部分にひっかけるようにします。

イタリアンルスカス、レザーファンなど水下がりしにくい丈夫な葉っぱはコットンを巻かなくてもOK。

★イタリアンルスカスのワイヤリング
葉っぱの真ん中より下のあたりをワイヤーで縫うような感じで。 表から目立たないように少しだけ。
ワイヤーが入っているので、 コサージュの形に合わせて葉を曲げられます。

 イタリアンルスカス

 アルストロメリア

 ストック

重さのあるお花(花首に挿す方法)のワイヤリング

お花の重さに応じて使うワイヤーを変えます。

  • ラナンキュラス、クラスペディア・・・ワイヤー#24
  • チューリップ、バラ・・・ワイヤー#22

花の根元の茎を横挿しにします。 花首は短くして、花の下あたりを挿して下さいね。
お花がグラグラする場合は、重たすぎてワイヤーで支えきれていないのでより太いワイヤーを使います。
茎が長いままテーピングするとパーツが太くなってしまい見た目も美しくありません。

 ガーベラ

 チューリップ

 チューリップ

パーツが出来たら軽くお花を振ってみましょう。
ワイヤーが細すぎてお花の重さにあってないときは 崩れてきたりグラグラと揺れてしまいます。

重さのあるお花(お花の上から挿す方法)

ガーベラ・・・ ワイヤー#22

茎に挿すだけでもいいのですが、もっとしっかりさせたい場合は

 茎から花までワイヤーを通します

 ワイヤーが出てきたら先をU字にする

 ワイヤーを引き、U字をお花の中心に沈めます

その他のワイヤリング

ミスカンサスやベアグラスなどラインの葉ものはループにしたり垂らしたりいろいろと使えます。
予め形を作ってパーツにしておきます。 ワイヤーは#26もしくは#24

 ミスカンサス(ループ)

 クラスペディアはお花の下の方を横挿しにします。

 茎にワイヤーを巻きつけます。

リボンを作る

細めのリボンでループリボンを作ります。 ふつうの蝶結びでもOKです!
リボンにはワイヤーを通しておきましょう

パーツをまとめてコサージュに組む

胡蝶蘭のようにライン状に咲くお花は、丸い形よりも少しライン上に並ぶように組むと素敵

体に添わせるように意識して作ってみましょう!

胡蝶蘭とグリーンの他に、小花も何か入れるとさらに豪華に。
胡蝶蘭の良さを消さないように控えめがポイント。カスミ草などは控えめの定番花材

パーツの大体の配置がきまったら、足元の1点をずらさないようにパーツをしっかり握ってまとめます。

ワイヤリングしているので、花首を好きな位置に曲げて形を整えます。

葉ものが数種類入っていると、表情が豊かになって ぐっと素敵になりますよ

パーツを束ねている足元の部分をワイヤーで巻いて留めます。

成功のポイント!まとめている1点をずらさないようにしっかり握って巻きましょう!

リボンを茎の上に付けます。

最後にワイヤーでまとめた部分の上にフローラテープを巻いて完成です。

パーツの足元にナナメにカットします。

出来上がり♪

コサージュを保管する

作ったコサージュには霧吹き、乾燥を防ぐために フィルムをかけてホチキスなどで留めます

冷蔵庫で保管します。
凍ってしまわないように温度に気をつけてください。
エチレンを発生させる野菜や果物はお花を劣化させるので一緒にしないほうがいいです。

翌日の状態。フレッシュなままできれいです! 胡蝶蘭は特に水下がりしにくく丈夫でした。

コサージュの付け方(コサージュピンの使い方)

コサージュのつけ方つける部分の布地をすこしすくいます。

コサージュの中心をコサージュピンで横に刺します

さらに布地を少しピンですくって留めます。

このままでもいいですが、お子様用など針先が危ない場合はコサージピンキャップを付けて保護してください



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