「ハーバリウム フラワークロック」の作り方・要注意ポイントの解説

こんにちは!はなどんやアソシエのハーバリウム担当です(*^▽^*)

まるでお花の時間が止まっているような「ハーバリウム」と、時を刻みつづける生活雑貨の「置時計」。
一見対照的な二つが合わさった、幻想的なアイテム「ハーバリウム フラワークロック」が登場しました!

◎お花をた~っぷり配置できるので、ゴージャスで夢のように可愛らしい花時計がつくれる!
◎花時計に調和するよう設計された、盤面デザインが素敵!
◎卓上へ飾っておくのにぴったりの手ごろなサイズ感!
・・・と、オススメポイントも盛りだくさん♪

ですが、他のアクリルデザインケースよりも接着面が多いため、予めコツを踏まえておかないと失敗につながることも・・・(>_<)
ご注意いただきたい箇所を解説させていただきますので、ご購入・制作前にご一読のうえで制作に臨んでいただければと思いますm(__)m

前提

こちらでご紹介するのは「ハーバリウムオイルを入れるときの作り方」の解説です。
オイルを入れない(花材だけでアレンジメントする場合)や固まる液体(ジェルワックスやクリアリウムなどで液体を固める場合)は、以下で説明するような密栓は必要なくなります。(液体を入れないなら数か所を簡単に接着するだけでOKです。)

必要材料

アクリルデザインケース/ハーバリウムフラワークロック

↑このようなアクリルのケースです。ケース本体・ケース蓋・時計・中栓のセットになっています。

アクリルデザインケース用資材セット

今回のアイテムを作る時に必ず必要なものがセットになっています。必ず併せてご購入下さい
【セット内容】
・アクリル専用接着剤(30ml=アクリルケースが大体100個くらい作れる容量)
・注射器型スポイト
・ハーバリウムオイル注入用ボトル500ml
(↑注入用ボトルのノズルは使いやすいよう予めカットしておいてください。詳しくはこちらを参照してください)
・保護フィルム付き養生テープ

(※ご使用しているうちにセット内の一部が不足・破損してしまったときのために単品販売もございます。)

お好きな花材

フラワークロックは広い空間がある部分だと縦・横約3cm、奥行約4cmくらいのスペースがあります。
やや大きめの花径のお花も楽々入れられるので、花材配置がとても楽しいです(*^▽^*)

ハーバリウムオイル

オイル必要量目安は、約280mlです。

●ウエットティッシュ、キッチンペーパーなど

オイルをこぼしてしまったときに直ぐに拭き取れるようなものを、予め用意しておくとGOOD。
とくに、ウエットティッシュはアルコール成分入りだとオイルの拭き取りがよりスムーズです。

●綿棒

オイル注入穴など細かいところに付着したオイルを拭き取るのに、あると便利です。

●ハサミ

普通の文具ハサミでOKです。花材の大きさを調節するために切ったり、養生テープを切ったりするのに使います。

●その他

作成前にエプロンを着用して、机には新聞紙を敷いておきましょう。
(万が一ハーバリウムオイルを零してしまったときに、着衣に油染みを作ってしまわないように。作業机を保護するために。)

作り方

1:花材(プリザーブドフラワー、ドライフラワー)を思い思いのデザインに配置します。


あまり空間が無いように配置したほうが、出来上がった後にお花が思わぬ方向に動くことを防げるのでGOODです。

2:保護フィルム付き養生テープで、ケース周りを保護します。


※画像は別の形のハーバリウム時計を保護しているときのものですが、フラワークロックも同様の感じで外側一周を保護します。特にアクリル接着作業になれるまでは、丁寧に保護作業することをお勧めします。

3:アクリル用接着剤を注射器でごく少量吸い上げる。

注射器のメモリが1~2mmくらいのところまで吸い上げます。※ここで入れすぎてしまうと、塗布時に思わず接着剤を出しすぎて失敗してしまう原因になるのでご注意ください!(>_<)

4:接着剤の量を1滴ずつ出す力加減を練習しましょう!

この後に行う作業では「1滴ずつ」この接着剤を塗布していく必要があります。接着剤の瓶の上で、まずは1滴を出す力加減の感覚を把握しておきましょう。

5:接着作業

■■■要注意ポイント:1■■■

写真の赤線にあたる箇所が接着をしなければならない部分です。(中にオイルを満たした後には青丸の部分も接着します(←こちらは後の工程7にて解説))
蓋の外径一周の他、時計に面したほうの内径一周もしっかりと接着しなければなりません。内周側を接着し忘れることがあるので要注意です。

ケースと蓋の間の溝に沿って、丁寧に塗布していきます。

■■■要注意ポイント:2■■■

★印の箇所は特に接着がされにくい箇所です。アクリル接着剤を★印の箇所に塗布した際には、下の写真のように10秒~15秒程度しっかり指で押さえて、ケースと蓋がしっかりと密着するようにしてください

■■■要注意ポイント:3■■■

少しでも接着してない箇所があると、そこからオイルが漏れてしまいます。また、漏れてしまった際に、どの部分に隙間があるのかを探すのがとても難しいです。なので、接着作業は入念に3周程度繰り返すと安心です

赤線の必要箇所に接着剤を1周塗布(★の箇所は都度、要注意ポイント2を行う)→雑誌など重いものを上に載せて10~15分待つ →同じように3周程度繰り返しましょう

6:オイルを入れる

接着剤が乾ききったら(最後に塗布してから15分程度待つ)、資材セットのオイル注入ボトルを使い、蓋の右下にあるオイル注入穴からハーバリウムオイルを入れていきます。

ある程度オイルを満たしたら、ケースを斜めに持ちながら(もしくは斜めになるよう、ケースの中栓側の下に物を噛ませてから)、オイルを入れていきます。斜めにしながら入れることで、中により沢山オイルを満たすことができます。

7:中栓を嵌めて接着し、密栓をする。

オイル注入後、注入穴の周りはオイルがどうしてもついてしまっているので、綿棒で注入穴の側面を拭きとります。その後中栓を嵌め、中栓の周りに接着剤を塗布し、しっかりと密栓します。

8:完成!・・・ですが、1日様子を見てください。

完成後は、必ず白い紙などの上にアレンジを置き、1日程度はオイルが漏れていないか確認しましょう。

1日後・・・紙に油染みができていたら、そのあたりにケースの接着が不十分な個所があることになります。

ケースに付いた油分をアルコール成分入りウエットティッシュでしっかりと拭き取り、油染みができた付近の接着面をもう一度接着作業しましょう。

万が一失敗したときの応急処置について

オイルがどこかから漏れてしまった!&アクリル接着剤の再塗布では対処が難しい場合

オイルがだらだら漏れてきてアクリル接着剤が付けられなくなってしまったなどの場合、接着面の上にLED-UVレジンを塗り固めてしまった方が対処が比較的容易かと思います。

▼メリット

◎塗ってLEDを照射すれば速攻で硬化する

◎盛るように塗るので、隙間なく塗布できているのかが視覚的にもわかりやすい

▼デメリット

×パテのような感じで上に盛りこむように塗るので、透明とはいえ接着面の上が少々デコボコします。

▼もしこの方法で応急処置をするならオススメの資材はこちらです。

アクリル接着剤がケース側面に垂れて、ケースが白く濁ってしまった場合

アクリル専用接着剤を万が一ケース本体に垂らしてしまうと、垂らした箇所が少し白く濁ってしまいます。
白濁化したケースを元の透明な状態に近づけるよう手直しするための【アクリル専用研磨剤】も取り扱っています。

時計部分について

アラーム機能は付いていません。時計裏側の左調節ダイヤルは機能しないものです。

フラワークロックは、花時計にふさわしい美しい盤面になるよう改変が施された商品です。

元になった製品についていたアラームの針がデザインに合わず外観を損ねた為、あえてアラーム針ならびにアラーム機能が取り外されております。

名残として残ってしまっておりますが、時計裏側の左にある調節ダイヤルは機能いたしません。

時計部分はケースに固定されていません

このように取り外せるようになっております。

時計部分は一応精密機器にあたります。十分に気を付けていますが、輸送中の衝撃などで針の進みが狂うことも考えられますので、ケースに固定する前に一度単三電池を入れて問題なく動くか念のためチェックしてください。

問題なければ、時計側面に瞬間接着剤を塗布して、中央のくぼみに嵌め込み固定してください。

終わりに

最後までお読みいただきありがとうございます!
難易度は高めですが、その分出来上がり作品のすばらしさや、達成感はひとしおです!
是非挑戦してみてくださいね(^◇^)



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