多肉植物テラリウムと造花テラリウムの作り方

こんにちは、植物生活編集部です。仕事や学業、家事などに追われながら過ごしていると、新しい花を生ける時間が作れなかったり、育てている植物のお手入れをうっかりと忘れてしまったりすることがありますよね。しかし、そんなハードな生活を送る人こそ、何も言わなくても心に潤いを与えてくれる植物が身近にあると心強いのではないでしょうか。植物の中でも、ぷにぷにとした葉っぱとユニークな形で親しまれている「多肉植物」は水やりやお手入れを頻繁にする必要がないため、多忙な人にもぜひ取り入れていただきたいオススメの植物です。今回は東京・池ノ上にあるお花屋さん「marmelo」の小野寺さんに多肉植物をたくさん使った本格的なテラリウムと、造花を使った可愛いらしいテラリウムの作り方を教えていただきました。

多肉植物をたくさん使った本格的なテラリウムの作り方

ガラスの中で、様々な多肉植物が小さな植物園のような世界を展開しているテラリウム。一種類の植物に限らず、葉っぱの形や大きさが異なるものをふんだんに使っていることで、眺めているときに自然と楽しい気持ちになります。大きな植物と小さな植物を組み合わせたメリハリのある植え方も、飽きがこないポイントに。入口付近にある、小さなグリーンのちょこんと佇んだ様子が可愛らしく、観れば観るほど愛着が湧いてきます。

そんなテラリウムを作っているときには、いつの間にか日常のことが頭から消え去ってしまうくらい集中できます。また、生の植物や土に触れることで精神的な疲れやイライラが癒されていくリラックス効果も得られるのです。材料をそろえる準備段階でも、完成図をイメージしながら観葉植物を選ぶときにはワクワクとした気持ちになれます。ぜひ、お気に入りの多肉植物を使ったオリジナルのものを作ってみましょう!

 

準備する材料は数種類の多肉植物、石、土、ガラスもしくはアクリルでできた透明のケースです。道具はハサミ、ピンセット、スプーンの3つを使います。

ガラスケースに石を入れます。底の通気性が良くなるように、少し多めに使います。

石を平らにならしてから土を入れます。石と土の部分が分かれて層になるように、途中で混ざらないように気を付けて加えていきましょう。

土の上に、白い石を薄くかぶせます。あとで植物を植えるときにも石を足すため、この段階で表面にかぶせる石が多くならないように気を付けましょう。

小野寺さん:「表面にかぶせる石は、植物を固定しながら土の中に虫が住み着くのを防ぐ役割があります。土の上にまんべんなく石がかかるようにしましょう。」

次は植物を植えていきます。茎の部分をハサミで切り、そのまま土に挿します。奥に入れる植物から順番に植えていきましょう。

すぐに抜けないように、3~4センチほど深く挿し込みます。根本がぐらぐらする場合は、新しい石を周りにかぶせてから土を押さえてしっかりと固定します。

次の植物も同様に、茎を切ってから土に挿していきます。土に入れる部分に葉が生えているものは、ハサミで葉を取り除いてから植えましょう。

何度も植物を植えていると土が動いて柔らかくなっていきます。新しい植物を植えた度に根元を押さえて、こまめに土を固めましょう。

葉が多いものは、必ず土に植える部分の葉を取り除きましょう。スペースが狭くなって手を入れにくい場合は、ピンセットを使って植えていきます。

「茎を切る→土に挿す→石を足しながら根元を固める」を繰り返して、入口付近の植物も植えていきます。

最後に一番前側に植える植物を挿します。小さなグリーンは、植物の先端を短く切って挿し芽を作りましょう。仕上げに根元に石を足したりして、全体のバランスを整えたら完成!

飾りなどが使われていないシンプルなデザインだから、多肉植物の特徴的なシルエットや可愛らしさが引き立ちます。コンパクトな大きさで作れるうえに室内でも育つので、庭やベランダなどがない人でもプランターの寄せ植えみたいな感覚で楽しめそうですね!

 

小野寺さん:「このテラリウムでは多肉植物の挿し芽を使ってグリーンの部分をつくりました。多肉植物はほかの植物よりも水分を必要としないため、水やりをしすぎると根腐れしてしまいます。多肉植物の挿し芽は切り口を少し乾かしたほうが根が生えやすくなるので、植えてから3~4日は水を与えないでおきましょう。水やりをするときには霧吹きを使って土の部分が黒っぽくなるくらいまでしっかりと湿らせます」

 

小物使いが可愛い、造花のテラリウムの作り方

後半では造花を使ったテラリウムの作り方を紹介していきます。お店やオフィスなどのディスプレイでグリーンを飾る場合、お手入れをしなくても大丈夫な造花のテラリウムを取り入れてみるのもオススメです。土を使っていないので、万が一横に倒してしまっても片づけに困ることがありません。

鳥かごのようなお洒落なケースのなかに、ユニークな植物や可愛らしい動物の形の飾りがついたテラリウム。生花を使ったものではできない、もっと自由なデザインで作れるという楽しみもあります。また、害虫や病気が心配で植物を育てることができない人も、安心して飾ることができます。

材料は土台付きのガラスケース、数種類の造花のグリーン、オアシス、ピック、プリサーブドモスです。道具はハサミ、オアシス用のナイフ(持っていない場合はカッターでもok)、花ばさみ、グルーガンを使います。

オアシスを切り、丸みが付いた形になるようにナイフで削っていきます。

オアシスの底にグルーガンを付けて、ケースの土台に張り付けます。

プリザーブドモスをちぎり、薄く広げながらほぐしていきます。

プリザーブドモスにグルーガンを付けて、オアシスの表面に張り付けていきます。

オアシスがコケ玉みたいになるように、まんべんなくプリザーブドモスを付けましょう。

オアシスの表面が隠れたら、土台の部分は完成です!

植物の根元にグルーガンを付けて、オアシスに挿していきます。グルーガンをたっぷりと付けると、植物がオアシスのから抜け落ちてしまうのを防げます。

同じ要領でほかの植物も付けていきます。

 

葉っぱが多いものは、少しずつ切っていろいろなところに挿していきましょう。

実などが付いている植物は、オアシスに挿す部分の実を切り落として挿しやすくします。

蔦状のものは、両端にグルーガンを付けてオアシスを巻き付けるように挿していきます。

すべての植物を付けるとこんな感じに。少し離れてみると、本物のコケ玉に植物が生えているのと間違えてしまいそうです。

ピックの飾りを付けていきます。ハサミでピックを切って長さを調整し、植物の間に挿します。

動物のモチーフの飾りは、ピックを切り落としてグルーガンでそのまま土台に張り付けてしまう飾り方も。コケ玉の近くにひっそりと佇んでいる感じが可愛らしい!

飾りを付け終えたら、ケースのガラス部分をかぶせて完成です!

 

いかがでしたか?最近はテラリウムがブームになっているので、通販や雑貨屋さんで完成品を買うこともできますが、最初から自分で作ると子どものような愛おしさが感じられます。造花でも本物の植物のように綺麗なものがありますし、多肉植物でも花に負けないくらい可愛らしいものもあるので、使う材料やレイアウトを工夫すればいろいろなものが作れて楽しみが膨らんでいきますよ!

 

撮影/三浦希衣子

 

今回使用した商品

CARNAC/スタンドテラリウムサークルL/SH96

CARNAC/スタンドテラリウムA-L/SH94

YDM/ミニアオエニウムピック レッドグリーン/FG4502-R/G

パレ/ミニエチェウ゛ェリア /P-8155 ※欠品中のため、類似商品の一覧となります

MAGIQ(東京堂)/エアプランツミニ アソート #25 PK/GR/FG001363-025

YDM/ミニモスピック ※デザイン指定不可/MY072

大地農園/アイスランドモス 小袋 40g スプリンググリーン/61071-780

YDM/モスグリーンネックレススプレー グリーン/FG -4756-GR

この記事を書いた人

植物生活
「植物生活」とはフラワーアレンジメント、グリーン・ガーデン、花や植物を中心とした情報をお届けするメディアです。花や緑をもっと身近に感じるためのしっかりとした情報をお届けします。
https://shokubutsuseikatsu.jp/

この作品を作った人

marmelo 小野寺千絵
2014年9月、10年の花屋勤務を経て、京王井の頭線「池ノ上」駅に自店を開業。「暮らしに花を」をコンセプトに、生活に身近なお花屋さんをめざしています。
https://www.marmelo-flower.com/

 



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