アロマワックスサシェの作り方~ドライフラワーと香りを楽しむ~

キャンドルの素材であるワックス(ロウ)とアロマオイル、ドライフラワーで作るのがアロマワックスサシェ。
手軽に作れることもあり、ハンドメイド雑貨の中でも人気アイテムの一つです。
火を付けないで、置いておくだけで自然に香るキャンドル。好きな香りで作れば癒され空間に早変わり。
インテリアやギフトにもなる、見た目も可愛く、優しく香る人気のアロマワックスサシェの作り方とポイントをご紹介します。

材料

パラフィンワックス 30g (石油由来の天然ワックス。一般的なキャンドルで使用される白色半透明のもの)
◎ミツロウ 15g (ミツバチの巣で作られる天然の動物性ワックス。少し柔らかく黄色味がかっている)
ソイワックス 15g(大豆由来の植物性ワックス。乳白色で溶ける温度が低い)
◎エッセンシャルオイル(ラベンダー)
◎ドライフラワー(ラベンダーオレガノ・ケントビューティー
◎パステル(ブルー)

道具

◎耐熱プラスチック容器(W10.5×D6.8×H7cm)
◎ラフィア
◎マドラー
◎ワイヤー
◎鍋
◎ステンレス製ボウル
◎ストロー(5cm程度にカット)
◎耐熱プラスチックカップ(紙コップでも可)
◎温度計

アロマワックスサシェ制作の重要ポイント

①ステンレス製ボウル、耐熱プラスチックカップにはワックスが付着するため、アロマワックスサシェ制作のみで使う。プラスチックカップは使い捨て容器を利用する。

②ワックスが飛び散ることがあるので、作業するスペースは汚れてもいいように養生する。また洗濯しても落ちないため汚れてもいい服装で作業する。

②ここではサシェの型として100円ショップで販売している容器を使用しているが、アロマワックスサシェ専用の型を使用することが望ましい。

 

③温度計はワックスの中に入れるので、ワックス専用にする。

④香り付けには必ず精油100%のエッセンシャルオイルや質のいいフレグランスオイルを使用すること。安価なフレングランスオイルだとワックスに入れたときに分離してしまうこともある。フレグランスオイルの方が香りが長持ちする。

⑤時間が経つとワックスが固まってしまうので、手早く作業することが大切。そのため事前の準備をしっかりしてから、ワックスを溶かす作業を行う。

⑥火を使うので、必ず目を離さないで作業すること。ワックスは100℃以上でも沸騰せず、200℃を超えると引火するので高温にならないように注意。使用する鍋やボウルも高温になるため、素手で触らない。

作り方

 

1)ラベンダーを15本程度を7cmほどにカットしきれいに束ねてワイヤーで根元をねじり留める。

2)オレガノ・ケントビューティの苞葉を手で外して6つ程度用意する。

3)ラフィアを10cmほどにカットし、蝶々結びのリボンを作る。ワックスを溶かす前に花材の配置を決める。

4)パステルをナイフで細かく削る。ほんのり色付けるのでここでは1gほどを使用。発色をよくしたい場合は量を多くする。

5)鍋に水を入れ、カセットコンロに火を付け、沸騰させる。

6)ボールにパラフィンワックス、ミツロウ、ソイワックスを入れる。ここでのブレンドの割合は2:1:1。透明度を増したいときはパラフィンワックスを多めに。

7)⑤が沸騰したらコンロの火を弱火にし⑥のボウルの底を鍋に入れて湯煎でワックスを溶かす。大方溶けたら、温度計を入れ80℃以上にならないようにし、マドラーで混ぜて完全に液体にする。沸騰したままボウルを湯煎するとワックスに水が入り、固まらないので注意。

8)⑦が完全に液体になったら、カセットコンロの火を止め、耐熱プラスチックカップに注ぐ。

9)④で削ったパステルを入れる。

10)ワックスの温度が下がらないうちに手早く混ぜて色を均一にする。

11)⑩にエッセンシャルオイルを15~20滴ほどに入れてよく撹拌する。エッセンシャルオイルを直接注がない場合は、2g程度計量して入れる。香りを強くしたい場合は5~7gくらいまで入れても。

12)耐熱性プラスチック容器を水平なところへ置き、⑪を注ぐ。

13)注いだワックスの周りが固まりはじめ白くなったら、①をピンセットでのせる。早い段階でのせると、花が沈んでしまうので注意する。

14)常温で30分ほど経ったら、紐を通すところへカットしたストローを容器の底に着くまで挿す。ワックスがある程度固まっていないと穴がきれいにできないので注意する。

15)型を水平な場所に置き、3時間~一晩程度固める。固まったら、ストロー部分を持ちながら、型からサシェを取り出す。

16)ストロー部分のみを引き抜く。

17)サシェの周りの余分なワックスをナイフで削り、緩やかな丸みをつける。

18)50cm程度にカットしたラフィアを半分に折り、サシェの穴の部分に通し完成。今回の分量では1.2cm程度の厚さに仕上がる。

お部屋の色々な所に置きたくなる、サシェが完成しました。

使用した材料を見る

透明感のあるパラフィンワックスのみを使って作ったキャンドル。中心部分はキャンドルの芯糸を使用して円筒形のキャンドルを作り、周囲にドライフラワーを入れたパラフィンワックスを重ねて制作。

流れが分かれば、作り方簡単。お友達と、お教室で、みんなで楽しく作れます。
好きなデザインでオリジナルのアロマワックスサシェを作って見た目と香りで癒やされてみてはいかがでしょうか。

好きなガラスの器に流し入れて固めるだけで素敵な手作りキャンドルになりました。

キャンドル材料商品一覧を見る
ドライフラワー商品一覧を見る

撮影/佐々木智幸

この記事を書いた人

植物生活
「植物生活」とはフラワーアレンジメント、グリーン・ガーデン、花や植物を中心とした情報をお届けするメディアです。花や緑をもっと身近に感じるためのしっかりとした情報をお届けします。
https://shokubutsuseikatsu.jp/

この作品を作った人

marmelo 小野寺千絵
2014年9月、10年の花屋勤務を経て、京王井の頭線「池ノ上」駅に自店を開業。「暮らしに花を」をコンセプトに、生活に身近なお花屋さんをめざしています。
https://www.marmelo-flower.com/



PAGE TOP