お正月特集2024
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造花を屋外に置いてみて、品質の変化を観察してみました。【3ヶ月目※完結】

造花のお問い合わせで多いのが、「屋外で使えますか?」というもの。フラワーアレンジを屋外に置くの?と意外に思いきや、ヒマワリ・モミジなど季節の造花をプランターに挿したり、仏花として飾りたいという理由が大半です。

当店では「造花は紫外線や雨風に晒されることで色が変色したり質感が劣化してしまうため、屋外でのご利用はおすすめ出来ません」とご案内していますが、お客様によってはそれを承知で屋外利用されたいケースもあるよう。

そこで、造花を屋外に置いてみた場合どのくらいの期間で品質に変化が見られるのかを観察して、この記事でご紹介していくことにしました!

この記事の内容

1.【1日目】
2.【1週間目】
3.【2週間目】
4.【7週間目】
5.【3ヶ月目】

【1日目】2015年5月22日・晴れ・最高気温26°

まだ5月だというのにクーラーが必要な陽気が続くなか、造花の屋外実験が始まりました。場所は、当店のベランダ(のような屋根)。そこに、造花の材質によって品質の変化にも差があるんじゃないか?という予想のもと、材質別の造花を用意して設置することに。

ポリエステル

ポリエステルは、造花の中で一番多く使われている材質です。洋服にもよく使われる繊維で、このヒマワリでは花びらに使われています。発色も良く、きれいな黄色が出ています。

同じくポリエステルで作られた仏花です。外に供えた場合どうなるかを確認していければと思います。

ポリエチレン

ポリエチレンは、造花の茎や葉によく使われる材質で、瑞々しいグリーンの質感を出すために使われます。このモンステラも、フレッシュと見間違えるよう。

ポリ塩化ビニール

ポリ塩化ビニールは、プラスチックのような固めの質感を出したいときに使われています。画像のファンパームリーフは、固くてしっかりした作り。

レーヨン

レーヨンは柔らかな自然の質感を再現する時に使われます。ディスプレイの敷物や壁面緑化のベースになるような、このモスマットも触り心地が抜群。

感想

1日目なので品質に変化は見られませんでした。当店のベランダは雨も西日も直撃するため、環境としてはあまり良い場所ではありません。そんな中で、この造花たちがどのような変化を見せるのか、それとも過酷な環境に耐えるのか。次回は1週間後か、品質に変化があった時です。

※当店では屋外での利用はおすすめしていませんが(しつこくてすみません)、少しでも造花を屋外利用したいと考えている方の参考になれば嬉しいです。

【1週間目】2015年5月29日

観察をはじめて2~3日は30°を超える暑い日が続きましたが、昨日・今日は25°前後の比較的涼しい気候になりました。造花たちの様子はというと、ほとんど変化はありません。埃などで少し汚れてきましたが払ってあげれば、元のキレイな状態に戻ります。いまのところ色褪せ等の劣化は無いようです。

【2週間目】2015年6月5日

今週も30°超えが2日ありました。そろそろ梅雨入りしそうな曇り空が続きます。こちらは、ポリエステル製の仏花の写真。2週間経ってもほとんど変化は見られません。


ポリ塩化ビニールのファンに変化が見られました。ゆがみ、亀裂が出てきて、鑑賞には耐えられない状態に。この素材は、紫外線や熱に弱く、造花の中でも特に屋外利用が不向きのようです。

【7週間目】2015年7月14日

梅雨明けを間近に、30度を超す日が続いています。造花の状況は、日々確認しているのですが、あまり変化は見られません。変化があるといえば、2週間目にお伝えしたファンくらい。ポリエステル製の造花は相変わらず変化無しです。

【3ヶ月目】2015年8月25日

前回の観察から1ヶ月が空いて夏の強い日差しを浴び続けた結果、急激に劣化が進みました。特に濃い色の造花は顕著です。


こちらの仏花は、屋内で保管していた分と比べて、紫と黄色の菊がだいぶ色あせています。


<紫の菊>


<黄色の菊>


色鮮やかだったヒマワリもこの通り。


マットも。

最後に

2015年5月22日~8月25日の約3ヶ月、屋外に置き続けると鑑賞に耐えられないほど色褪せするという事が分かりました。ただ、天候によって結果は全く変わってくると思うので、どうしても屋外利用をされたい方は夏場は1~2ヶ月くらいで劣化すると思ってご利用いただいた方がよさそうです。逆に、冬場はもう少し持つかもしれません。

今回の実験はこれで終了します。実験開始日にも書きましたがもう一度。当店では屋外での利用はおすすめしていませんが、少しでも造花を屋外利用したいと考えている方の参考になれば嬉しいです!

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