「シリコン樹脂」タイプの固まるハーバリウム、作り方のご紹介♪

こんにちは!はなどんやアソシエのハーバリウム担当です(*^▽^*)

当店でもついについに、「シリコン樹脂」タイプの固まるハーバリウムリキッドが登場しました!
今回登場した商品「クリアリウムシリコン」の特徴や、詳しい作り方をご案内させていただきます。

クリアリウムシリコンの特徴

▼エポキシ樹脂(従来のクリアリウム)との違い

不純物が無く超透明!

黄変の原因となる硬化用の添加剤を使わずに製造されているため、透明度が高く、透き通るようなクリア感です。

簡単!

A剤1・B剤1の配合で初心者の方でも分かりやすい。

より安全!

日本製の高品質シリコン。混合中も匂いは殆どなく、熱の発生は触ってわからない程度です。

硬化が早い!

完全硬化に45分から1時間程度、製作時間15分程度です。

スーパーボール程度の硬度に仕上がります!

▼注意点

攪拌機・脱泡機が必要です

手作業で完全に混ぜ切るのが難しい、泡ぬけしにくいです。
攪拌機を使用することでしっかりと2液を混ぜ切ることができ、硬化不良を防ぎます。
脱泡機を使用することで液内を真空状態にし、素早く泡を消すことができます。

型抜きはお薦めできません

容器から外してシリコンの側面をさらしてしまうと、指紋やホコリが付着する(特にホコリが付き拭くことなどにより傷がついて透明度が落ちる事が多い)、直接表面に摩擦が起こることによってシリコンに傷みが出るなどのリスクがあります。

▼比較表(簡易版)

ご用意いただくもの

●クリアリウムシリコン

●デジタルスケール(電子測量計)0.1g単位で測れるものがおすすめ

●攪拌機・脱泡機(※)

(※)このページでご紹介の作り方は、攪拌機・脱泡機を使用する方法です。攪拌機・脱泡機がない場合の作り方は、クリアリウムシリコンの液剤を購入すると作り方説明書が同封されておりますのでそちらをご確認下さい。

●プラカップ(2液を混ぜ入れるためのカップ)

●ガラス容器など、作品を入れるための容器

オススメのデザイン容器

●花材や着色剤、LEDライトなどお好みの封入物

オススメの花材
着色剤(アルコールインク)

●ハサミやピンセット(封入する花材などをレイアウトする際に必要であれば)

●(肌が弱い方はビニール手袋をして作成してください)

事前準備

▼作業台の保護、エプロンの着用

一度固まってしまったシリコン樹脂は剥がすのが難しく、机や洋服にダメージを与えてしまいます。マットや新聞紙などで作業台を保護、エプロンを着用、また、肌の弱い方は作業中ビニール手袋の着用をお願いします。

▼花材のレイアウトを決めておく

シリコン樹脂は硬化し始めるのがとても早いため、手早く作業することになります。花材をどのようにレイアウトするかは、液体を混合するよりも前にある程度考えておきましょう。

▼液剤を作業直前3分程度、冷凍庫に入れて少し冷やしておく

気温25度以上で作業するときは、A液B液をボトルごと、作業直前までの3分程度を冷凍庫へ入れて冷やします。
液剤は温度によって硬化時間が変化します。温度が高いと固まるのが早いです。
特に気温25度以上で置いてある液体だと、早く固まりすぎてしまい花材の封入が間に合わない恐れがありますので、とりわけ初心者の方は液剤を少し冷やしておいて、落ち着いて作業できるようにしていただくことをおすすめします。
クリアリウムシリコンは家庭用冷凍庫に入れても凍ることはありません。

作り方

【1】混合用に用意したプラカップへ、A液とB液を測り入れます。

A液とB液は、1対1の比率になるように、デジタルスケールで測りながら入れます。(例:A液を25g入れたなら、B液も25g入れる。)

※A液とB液を1度に混ぜる総量は多くても100gくらいまでを推奨します。それ以上量が多いと攪拌しずらく、液がしっかり混ざり切らなくて硬化不良を起こす可能性があります。

※(着色をしたい場合はここで混合液に着色剤を入れます。)

着色には「クリアリウム アルコールインク」をご使用ください。但しイエロー・オレンジ・イエローグリーン・ブラウンは硬化不良が起こる為使用NGです(表面が少しべたつきます)。それ以外の8色はご使用可能です。少量でだいぶ濃い色になりますので、様子を見ながら数滴ずつ足してください。

【2】撹拌機を使い、2液をしっかりと混合します。

攪拌機の先端を液に入れてから、スイッチをオン。真っ白く濁り泡が立つくらい、約1分ほど、しっかりと混ぜ切ります。
※白濁や気泡は、後に行う脱泡機で解消するので大丈夫です。迷わずしっかり混ぜ切ってください。カップの底や側面あたりがとくに混ぜ残してしまいがちです。底や側面側も含め、全体が満遍なく混ざるように攪拌機の先端を動かしてください。

混ぜ終わったら、先端を液に入れたままの状態で、スイッチをオフします。
※もしもスイッチを切らないまま先端を液内から出してしまうと、液が飛び散る恐れがありますのでご注意ください。

【3】脱泡機を使い、液内の気泡を消します。

脱泡機の中に【2】の混合液をプラカップごと入れて、脱泡機の蓋をセットします。

脱泡機に付属の減圧ポンプを、脱泡機の蓋中央のボタンに押し付けながら40回くらいポンピングして、脱泡機内を真空状態にします。

そのまま気泡が抜けるまで2分程度おきます。

(攪拌直後は全体的に白濁してて気泡だらけでしたが、真空にすると徐々に下側からシュワシュワ気泡が消えていき、最終的に全体が透明になります)

※2分置いてまだ気泡が気になるようなら更に1分置きます。長く放置しすぎると硬化が始まってしまいますのでご注意ください。また、微細な気泡は真空により殆ど消えますが、上の方にどうしても真空では消えない大きめの気泡が数粒残ることがあるので、そちらは爪楊枝などでつぶすか掬い取るかで対応をお願いします。

【4】脱泡機から、混合液を取り出します。

脱泡が終わったら、蓋中央のボタンを「ゆっくりと」押して空気を抜きます。※一気に押すと液が飛び散ることがあるのでご注意ください。

脱泡機から取り出したら混合液の完成です!

【5】作品を作りたい容器に混合液を流し込んで、花材をレイアウトします。

花材は空気を多く内包している素材なので、液に漬けたあと花材から空気が幾何か出てきます。なるべく手早く、花材から出た空気を潰すor掬い取ってあげてください。

【6】作品を複数層で作りたい場合はもう一度手順1から混合液を作ります。

先に流し込んでる層が固まってから、次の混合液を作り始めるようにしてください。
先に流し込んでる層が柔らかすぎる状態で次の層を流し込むと、層が崩れる原因になります。先の層が固まってから(竹串などでつついて跳ね返る程度)次の層用の混合液を上に流し込みましょう。

【7】完成!

液を混合し始めからみて45分~1時間程度で完全に硬化します。

終わりに

最後までお読みいただきありがとうございました!

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