グリーンたっぷり!造花のリースの作り方

こんにちは、植物生活編集部です! 最近は爽やかな秋の風が吹き、夜にはぐっすりと眠れるようになりましたね。

さて、皆さんの中で草花の彩りを楽しむ方法というと、カラフルなアレンジメントやブーケを飾ることが最初に思い浮かぶのではないでしょうか? 実は、その他にももっと色々なかたちで植物を飾る方法があるのです。草花や実などを組み合わせ、壁やドアに掛ける飾りにした、リースとスワッグもその一つ。

どちらももともとは欧米の地域で昔から使われていた飾りで、その起源はローマ時代に宗教的な祭事などで使われた、草花をロープ状に編んだ装飾品にあるといわれています。最近はそのような用途に限らず、様々な花材を使った可愛らしいデザインのものが作られ、インテリアのアクセサリーや店頭のディスプレイや結婚式など、色々な場所で自由に飾られるようになりました。

リースというと一般的にクリスマスリースが1番に思い浮かびますが、今では植物の風合いを生かしたお洒落な飾りとして注目されているリースとスワッグ。今回は北中植物商店の小野木彩香さんから、生花よりも丈夫で保管しやすい造花をたっぷりと使ったリースと、これからのシーズンにぴったりの秋らしい色合いのスワッグの作り方を教えてもらいました!グリーンたっぷりな手作りリースに挑戦しましょう。

造花のリースの作り方

まん丸のフォルムとたっぷりとしたグリーンが可愛らしいリース。飾り部分にはリアルな質感の造花を使っているので、いつまでも鮮やかな色合いを楽しめます。水やりなどの手入れをする必要もないため、お店やイベントなどの飾りに使うのもお勧めです。万が一ほかの物に当たったり、落ちたりしても葉っぱや花が傷むことはありません。
ひと目見ると、色々な花材が複雑に編み込まれているように感じるかもしれませんが、作り方はとてもシンプル。大きさを揃えた造花を束にして、リース土台にワイヤーでぐるぐると巻き付けていくと出来上がりです。完成したリースは直径25センチくらいの程よいサイズなので、玄関や廊下などの狭いスペースにも飾れます。

材料

材料はフレッシュグラスのブーケ1束、ミックスグリーンのブーケ2束、カスミソウ2本、ミニフィローガーランドグリーン1本(以上造花)、植物でできた20センチのリース土台、26号のワイヤー1巻き。道具はペンチ(造花の茎を切るため、できるだけ刃が丈夫なもの)です。

パーツを切ります

造花の茎を切り落とし、小さなパーツを作ります。目安としては葉や花の部分を入れて、10センチほどの大きさになるようにしましょう。上の写真のように枝を切り分けても10センチに満たなさそうな場合は切り分けず、そのまま一つのパーツにします。

カスミソウは茎を切り落とした後、花の付いた枝が1~2本になるように切り分けます。
そうすることで、少ない花材でもボリュームを良く仕上げられます。

ミニフィローガーランドは、1つのパーツに4枚ほど葉が付くようにして均等の長さに切ります。

全体的に同じくらいの大きさになるように、全ての造花を切り分けます。花や葉を10センチほどのパーツにしたら下準備は完了です。
小野木さん:造花のパーツを小さくし過ぎるとこの後の飾りつけが大変になってしまうので、細かく切りすぎないように気を付けましょう!

ワイヤーを巻きつけます

ワイヤーの先端を10センチほど残し、リース土台に2周巻き付けます。ワイヤーの長い方は、始めに残した先端の根元とねじって緩まないようにします。

ワイヤーは切らずにリース土台に絡め、パーツを束にして巻き付けていきます。最初に付ける束は、ボリュームがある4本ほどのパーツを束ね(写真参考)、茎の部分を上からきつめにワイヤーで2周巻きつけてリース土台に固定します。

同じ手順で、一つ目の束の茎の上に新しい束を重ねて付けていきます。ミニフィローガーランドは、全ての束に加えながら他の花やグリーンの組み合わせを変えて、全体的に統一感を出すようにしましょう。

半分まで付けるとこのような感じに。

最後に付ける束は最初に付けた束を持ち上げて、リース土台が見えなくなるまで付けます。
小野木さん:最初に付ける束のボリュームを良くするのは、最後に付ける束ときれいに繋げるためです。繋ぎ目が分からないように、最後まできれいに巻きましょう!

最後の束を付けたところから10センチほど残してワイヤーを切ります。切り残したワイヤーをリースの裏側に出し、始めに残しておいたワイヤーとねじって根本を一か所にまとめます。

それぞれのワイヤーの先端を繋ぎ(写真参考)、フックに掛ける輪っかを作ったら完成です。

完成です!

造花リースの完成です!

素材をまとめてぐるぐると土台に巻きつけるだけで、まん丸として可愛らしい形状のリースが出来ました。

【撮影/三浦希衣子】

→続いて、ドライ素材を使用したスワッグの作り方をご紹介します。近日公開予定!

今回使用した商品

MAGIQ(東京堂)/ミックスグリーンブーケ GREEN /FG105092

MAGIQ(東京堂)/フレッシュグラスブーケ LT.GREEN/FG009342

MAGIQ(東京堂)/ベビーズブレススプレー #1  WHITE/FM003632

YDM/ミニフィローガーランド グリーン/GL5066-GR


この記事を書いた人

植物生活
「植物生活」とはフラワーアレンジメント、グリーン・ガーデン、花や植物を中心とした情報をお届けするメディアです。花や緑をもっと身近に感じるためのしっかりとした情報をお届けします。
https://shokubutsuseikatsu.jp/

この作品を作った人

北中植物商店 小野木彩香
東京都内を中心にレストラン装飾、ウェディングなどをおもとした活動をしているフリースタイルのフローリスト。出身地である会津を基点に、東北の生産者と交流を図ったり、講演会やデモンストレーションを開催している。東京の三鷹では、小さな平屋の庭と花の植物店「北中植物商店」を構える。著書は『小さな花束の本 new edition』(誠文堂新光社刊)など。
http://www.kitanakaplants.jp

 



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